資格 交通誘導2級検定、合格率、条件、取り方

種類

警備員には公安委員会(警察)が発行する検定資格があります。検定の資格には警備業務の種別毎に6種類、2級と1級があります。種別は航空保安警備業務、施設警備業務、雑踏警備業務、交通誘導警備業務、核燃料物質等危険物運搬警備業務、貴重品運搬警備業務の6種類です。先ずは2級で現場のリーダーとして位置付け、1級は現場の統括管理者として位置付けられています。1級は2級を取って一年以上の現場経験がないと受験できません。公安委員会が交付しますので国家試験となります。

配置基準

警備員の資格の交通誘導警備業務では高速道路や国道、主な県道等(都道府県道)の現場では2級以上の検定者1名以上の配置が義務付けられていています。検定者がいないと警備業務を行うことができません。また、検定路線には歩道も含まれますので歩道の歩行者誘導だけでも検定路線の歩道では検定資格者が必要です。

待遇 手当

検定路線に配置されると会社によって差がありますが1勤務当たり1000円前後の資格手当(検定配置手当)が支給されます。毎日、検定路線に配置されるとは限りませんので私の場合、月に1万円前後収入が増えました。検定者が2名配置された場合は先輩や職長が資格手当をもらうことになります。検定を取ると襟に検定バッチを付けられますので隊員からもそれなりの評価を受けることになります。また、現任研修の基本教育3時間が免除になります。国家試験ですから合格すると待遇が良くなります。

取り方 難易度

検定の受験方法(取り方)には公安委員会(警察)で受験する方法と登録講習機関(一般社団法人 警備員特別講習事業センター)が行う講習を受講する方法があります。共に実技、学科試験の合格基準は90点以上で落ちた同僚も結構います。難易度としては警察での受験はかなり厳しいようです(合格率 数%)。警備員特別講習事業センターでの合格率は約60%です。日頃聞きなれない憲法や刑法、遺失物法等なじみがない言葉や出題範囲が広いので意外と難易度は高いですので勉強しないと落ちます。警備員特別講習事業センターでは事前講習2日間と受講試験2日間の4日間があり、講師がポイントを教えてくれますので赤線を引いて寝ないで受講してポイントを丸暗記すれば90点は取れます。申し込みをするとテキストと問題集がもらえます。勉強方法としては問題集は丸暗記が必要です。費用は通常会社負担になりますので会社から信頼(期待)されていないと申し込み自体ができないと思います。また、合格発表は一か月以上かかります。落ちた場合は再受講が可能です。

学科試験

学科試験は20問、5択の問題で、正しいものはどれか、間違っているものはどれか、妥当でないものはどれかというと言う問いに対して5問の中から一つを選びます。3問間違えると不合格です。出題範囲は
警備業務の基本事項
警備業務実施の基本原則
警備員の資質向上
必要法令
警備業法、憲法、刑法、刑事訴訟法、警察官職務執行法、遺失物法、道路交通法、
車両等の誘導
資機材等、合図の方法、
事故発生時の応急措置
警察機関等への連絡
負傷者の救護と危険防止
護身用具
消火器、二次災害防止、避難誘導、現場保存、警察官への引継ぎ
等の項目がありテキストは167P、問題集は100問(暗記必須です)引っ掛け問題もありますので問題をよく読まないと分かっていても間違えてしまうこともあります。

実技

実技は決められた事を決められた通りに行うのがポイントになります。自己流では不合格となります。講習の時に教官がポイントを教えてくれますので覚えてその通りにできれば合格です。文言も覚えてその通りに言わなければなりません。実技の内容は下記です。
警察機関等への連絡
交通事故現場における2次災害防止
後進(バック)誘導
大旗による車両誘導
徒手の護身術
怪我人の搬送方法

条件・要件(なれない人)

当然のことですが警備員になれない人は合格証明書は発行されません。以下のどれかに該当する人は警備員になれない人です。
18歳未満
暴力団員またはそれに準ずる人
麻薬、アルコール中毒者
前科があって刑を終えて5年たっていない人
精神障害者(軽い鬱病程度ならOK)
破産者

2級は現場経験必要ありません、新人さんでも受験できます。1級は2級取得後一年以上の現場経験が必要です。

合格証明書の申請には上記に該当しない公的機関の書類を警察に提出しますので、会社に偽って受験して合格したとしても公安委員会(警察)から合格証明書はもらえません。

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